「どのくらいの強さがいいのか?」
「痛いほうが効くのか?」
──施術を受けるときに迷いやすいポイントだと思います。
このコラムは、「好みの圧がわからない」「強いほうが効くのか気になっていた」という方へ、自分の身体に合う圧を選ぶ視点のひとつとして役立ててもらえたら嬉しいです。
■圧(施術側)と感じ方の強さ(受け手側)は一致しないことがあります
マッサージの強さは、
- コリやむくみの状態
- その日の体調
- 触れる部位
- 身体の感覚の敏感さ
によって、まったく違って感じられます。
同じ圧で触れていても、
◎「まだ強くても大丈夫」と感じる人もいれば
◎「少しの刺激でも痛く感じる」人もいます。
そのため、施術では、
身体の反応やお好みの傾向を見ながら圧を調整することを大切にしています。
■「強いほうが効く」とは限らない
たしかに、ある程度の圧で触れたほうがコリがほぐれやすい/むくみが流れやすい場合はあります。
ただし、
痛みをこらえながら受けていると、身体がこわばってしまうことがあります。
意識的でも無意識にでも身体が「守ろう」と力を入れてしまうと、
深部の緊張がゆるまず、かえって負荷がかかってしまうこともあります。
🔸 “ちょうどいい圧”とは、身体が安心して受け入れられる圧
🔸 力を入れて耐えるのではなく、ゆるんで呼吸できる圧
そのほうが施術後の軽さが続きやすいと感じています。
■ 強さの相性の傾向
「強さ」には明確な正解はありませんが、
実際に施術をしていると、ある程度の傾向が見えてきます。
【強めの圧が合いやすい人】
- 深くほぐしたい/“やられた感”があるほうが満足する
- 強めの刺激でも身体がこわばらず受け入れられる
- コリが強く、重だるさが日常的にある
【やさしい圧が合いやすい人】
- 刺激に敏感で、強い圧だと力が入りやすい
- 身体や神経が疲れていて、防御反応が出やすい状態
- リラックス重視で、眠りたい/休みたい感覚がある
【判断に迷いやすい人】
- 何をされても効いた気がしない
- 強すぎても弱すぎても違和感を感じることがある
- 日によって感覚が変わりやすい
- 無意識に力が入りやすく、脱力が苦手
※施術を受け慣れていない場合や、身体の変化を感じ取りにくい場合は、“自分に合う強さ”や“心地よいと感じる好みの強さ”を言葉にできなくても大丈夫です。
その場合はこちらで身体の状態を確認しながら圧を調整します。
■ はじめて施術を受ける方へ
初回はお好みやご希望を伺ったうえで、
身体の反応を確認しながら圧を調整していきます。
そのうえで、
- 「もう少し強めで大丈夫」
- 「今日はやさしめでお願いしたい」
など、遠慮なくお伝えください。
身体が安心してゆるめる時間・リフレッシュする時間であってほしいと思っています。
■ 施術で大切にしていること
“無理にほぐす”のではなく、身体が受け入れられる圧を大切にしたいと考えています。
それぞれの方が、ご自分の身体と相談しながら選べるといいなと思っています。
■ コラムについて
※当サロンはリラクゼーションを目的としており、サロンでの方針をご紹介しています。
医療的な診断や代替治療ではありません。
また、施術の効果や感じ方には個人差があります。